キャンプってそもそもどんな種類があるのかが分からない…。キャンプはしてみたいけど、ベッドじゃないと寝られない…。
キャンプをやったことがないと、キャンプにはどんな種類があるのか?自分に合っているキャンプスタイルはどのようなものか?よく分からないですよね。
そんなあなたのために、キャンプにはどんな種類があるのか?初心者に向いているのはどういうキャンプなのか?をキャンプ歴5年の筆者が紹介しますね。
デイキャンプ
デイキャンプは日帰りのキャンプのことです。キャンプ場に泊まることはありません。
大抵のキャンプ場には日帰りが出来るプランが用意されています。
友人達と気軽にバーベキューをするだけだったり、キャンプに行ったことがない人がお試し感覚でキャンプをするのに最適ですね。お泊りするには小さい子供と一緒にキャンプ気分を味わうのにも向いています。
デイキャンプが出来るようなキャンプ場ではバーベキューコンロがレンタル出来たりバーベキューセットが買えることが多いので、荷物も少なくて済みます。
お手軽な反面、泊まることはないのでテントで寝てみたいという人には向いていません。
デイキャンプ出来る時間はあっという間に終わってしまうので、バーベキューだけして終わりということが多いです。
キャンプにある程度行き慣れた人にとっては物足りないでしょう。食べた後に眠くなってしまう人は泊まれた方が良いと思います。
デイキャンプがおすすめなのはこんな人!
- バーベキューはしたいけど泊まりたくはない人
- キャンプに行ったことがないので、まずは手軽にキャンプ気分を味わってみたい人
- お泊りが出来ない小さい子供がいる人
デイキャンプが向いてないのはこんな人!
- 食べるだけでは物足りない人
- キャンプ場で泊まってみたい人
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フリーサイト
フリーサイトは、区画されていないサイトのことです。
見た目はただの原っぱであることが多いですね。オートサイトは他のグループとぶつからないように区画されているのですが、フリーサイトはそのような区画がありません。
ただの原っぱなので自分の好きな場所にテントを設営することができます。他のキャンパーがいないときは、広いスペースを独り占めできるのが魅力です。オートサイトに比べて料金が安いのも嬉しいポイントです。キャンプ場によっては無料のこともあります!
反対に混雑しているときは、他のキャンパーと近くなってしまうこともあります。
また、電源がないので、電気ポットなどを持って行っても使えません。電源につなげなくても使える道具を用意する必要があります。電源につなげなくても使える道具というのは、必然的にキャンプ専用の道具が多くなってきますので、キャンプ道具を持っていない初心者さんにはハードルが高いと言えます。
道具もレンタルできればいいですが、電源がないため日用品で代用できるものが減るのでレンタル料金も高くつきそうですね。キャンプするのに必要な道具が全て揃っている人なら、料金も安いのでフリーサイトがおすすめです。
また、フリーサイトは車を横付けできないのが普通なので、車に積んである荷物を自分の居住スペースまで運ぶ必要があります。駐車場とサイトが近ければラッキーですが、遠かったら何回も往復することになるので大変です。車から何回も道具を出したりしまったりしたいと考えている人はフリーサイトには向いていません。
電気が使えない生活をしてみたいという人には向いてますが、電気がない生活というのはあまり初心者向きではないですね。
フリーサイトがおすすめなのはこんな人!
- 電気を使わない生活がしてみたいサバイバル志向の人
- キャンプ道具が全て揃っている人
- 少しでもキャンプ料金を抑えたい人
フリーサイトが向いてないのはこんな人!
- 電気がない生活には耐えられない人
- 隣のグループと近くなりすぎるのが嫌な人
- キャンプ道具が揃っておらず、満足なキャンプが出来なそうな人
- 車を横付けしたい人
オートキャンプ(電源サイト)
オートキャンプというのはサイトがしっかりと区画されていて、車もサイトに横付けできるサイトのことです。AC電源がついていることが多いです。
設備が良い分、フリーサイトより料金は高めです。
車を絶対横付けしたい!他人とスペースはきっちり分けてほしい!AC電源を使いたい!という人に向いています。
筆者はこのオートサイトを利用することがほとんどです。
なんといっても車を横付けできるのが楽ちん!すぐ物を取り出せるし、使わないものからどんどん車に入れておけば、荷物が散らかることもありません。また、車が金庫替わりになるので、貴重品を車の中に入れておけば安心です。
そして一番便利なのが電源がついていることです!電気が使い放題なので、電気ポットを持っていったり、冬にはホットカーペットで簡単に温まることができます。
テントで寝たり、外で料理したりとキャンプの楽しいところを残しつつ、お湯も火で沸かさないといけないといった電気がない不便さを解消したスタイルのキャンプができます。
反対に、「電気がない生活をじゃないとキャンプじゃない」というような人には向いてません。
オートサイトがおすすめなのはこんな人!
- 外で料理したり、テントで寝たりしたいけど電気がない生活に耐えられない人
- 車をサイトに横付けしたい人
- 他のグループとスペースをきっちり分けて欲しい人
- 電気を使う道具・モノを使いたい人
オートサイトが向いてないのはこんな人!
- 電気を使うキャンプはキャンプじゃないという人
- 電源を必要とする道具を使わない人
- キャンプ費用を少しでも抑えたい人
バンガロー
バンガローに泊まるスタイルのキャンプです。バンガローというのは、簡易的に作られた建物で、内部には簡易的なベッドくらいしかないものです。木造であることが多いですね。
エアコンはキャンプ場によってついているところとついていないところがあります。AC電源はあることが多いです。
オートサイトとの違いはテントがバンガローに変わったくらいですね。料理は外で自分でする必要があります。ベッドはあってもとてもそのまま寝たくなるようなベッドではありません。寝袋や毛布などを自分で用意する必要があります。
テントやタープを設営する必要がないので、設営・撤去に時間を取られることがないのが魅力です。建物の前に椅子やテーブルがついているタイプのバンガローもあります。そういったバンガローだと椅子やテーブルを用意する必要がないので良いです。
建物に泊まると聞くとホテルのような施設を想像するかもしれませんが、バンガローはホテルというより山小屋です。筆者もテントを持ってないころバンガローに泊まったんですが、あまりの簡素さに正直ガッカリした思い出があります。(笑)もう少し設備が充実している施設に泊まりたいなら次に紹介するコテージを選びましょう。
バンガローがおすすめなのはこんな人!
- キャンプしたいけど、テントやタープの設営に時間を取られたくない人
- テントでは寝られない人
- コテージほどの充実した設備は不要な人
バンガローが向いてないのはこんな人!
- テントで眠りたい人
- 充実した設備がある建物で寝たい人
コテージ
コテージはバンガローよりも設備が充実している建物のことです。
家電や家具、トイレがあることが多いです。中にはお風呂までついているコテージもあります。ベッドも寝袋を用意しなくてもそのまま寝れます。
ホテルに泊まるようなものなので、旅行感覚で気軽にキャンプが楽しめるのが魅力です。ただ、設備が良い分、料金も高めです。
キャンプの魅力の一つに旅行よりもお金がかからないということがありますので、安さを重視する人には向きません。また、キャンプに行き慣れた人にとっては、キャンプならではの不便さが感じられないので物足らないこともあります。
キャンプに行ってみたいけど、テントやタープを設営する自信がない人、綺麗なベッドでないと寝られない人に向いています。キャンプをしたいけど足が悪くてテントでは泊まれない人や手がかかる幼い子供がいる人にも向いてます。
コテージがおすすめなのはこんな人!
- キャンプに行ったことがない初心者さん
- テント・タープの設営はしたくない人
- 綺麗な施設で寝たい人
- 不便な生活に耐えられない人
コテージが向いてないのはこんな人!
- キャンプに高いお金を使いたくない人
- キャンプならではの不便さを楽しみたい人
トレーラーハウス
最近トレーラーハウスに泊まれるキャンプ場が増えています。
トレーラーハウスというのはキャンピングカーと家の中間のような存在で、タイヤのついた家のようなものです。自走はできないので移動の際はけん引してもらう必要があります。
そんなトレーラーハウスが設置されてあるキャンプ場ではトレーラーハウスに泊まることができます。
トレーラーハウスにはキッチンやベッドなど生活に必要なものが揃っているのでコテージと同じように快適にキャンプをしたい人に向いています。
ただ、コテージと同じように設備が良い分料金が高めのことが多いです。トレーラーハウスを実際に住居として使う人も増えており、そういう暮らしをしたい人が体験でトレーラーハウスに泊まってみるという使い方も良いですね。
トレーラーハウスがあるキャンプ場は限られているので事前にリサーチを怠らないようにしましょう。
トレーラーハウスがおすすめなのはこんな人!
- トレーラーハウスに興味があって泊まってみたい人
- 快適なキャンプがしたい人
トレーラーハウスが向いてないのはこんな人!
- テントで寝るような一般的なキャンプがしたい人
- キャンプ費用を少しでも抑えたい人
キャンピングカーサイト
キャンピングカーサイトはキャンピングカーを乗り入れることが出来るサイトです。
トレーラーハウスが自走しないのに比べて、キャンピングカーは自走するのでまさに「住める車」といえます。
キャンピングカーを持ってないという人はレンタカーショップでレンタルすることもできます。普通のテントに泊まるキャンプに飽きてしまった人におすすめです。
キャンピングカーは初心者向きではありません。一見快適そうですが、水の使用に気を配る必要などがあったり、トイレを使ったらトイレの処理も自分でしなくてはなりません。トイレすらないようなサバイバル感あふれるキャンプ場に泊まるなら便利でしょうが、一般的なキャンプ場に泊まるならわざわざキャンピングカーを選ぶ必要性は感じません。
テントに泊まるのに飽きたからキャンピングカーをレンタルしてみる、くらいの使い方が便利だと思います。
テントの設営をしたくない、ベッドに寝たいというような希望があるならコテージを選んだほうが部屋も広くて快適だと思います。
キャンピングカーサイトがおすすめなのはこんな人!
- キャンピングカーを持っている人
- キャンピングカーに憧れがある人
- キャンピングカー周りだけで生活したい人(お風呂、トイレのために出歩きたくない人)
キャンピングカーサイトが向いてないのはこんな人!
- 狭いところが嫌いな人
- 水に気を配ったり、トイレの処理をしたくない人(キャンピングカーのトイレを使わない選択もできるけど、それだとキャンピングカーの利点がなくなる。)
グランピング
グランピングとはズバリ「高級なリゾート気分が味わえるキャンプ」です!
テントはすでに設営されており、自分で設営する必要はありません。キャンプ場によりますが、テントではなく建物のこともあります。建物といっても、コテージのように外と中がきっちり断絶されているわけではなく、まるでテントのように外の空気をすぐ感じられるような建物が多いです。
中には綺麗なベッドが用意されており、ホテルと同様に利用することができます。キャンプ場によっては料理を提供してくれるところもあります。
「外でごはんを食べたり、アウトドアならではの自然の雰囲気を楽しみたいけど、テントの設営・撤収や料理など面倒なことは一切したくない」というとんでもなくわがままな要求に答えてくれるキャンプスタイルです。
近年出来たばかりのスタイルなので、グランピングスタイルはキャンプ場によって様々です。料金もキャンプ場によりかなり幅があります。高価なところだと、一泊3万以上するところもあるので、キャンプ=安いと思っている人のイメージを見事に打ち砕いてくれます。
泊まる際はリゾート地に行くつもりで奮発しましょう!
テントに泊まってみたいけど設営出来る自信がない初心者の人にもおすすめです。
グランピングがおすすめなのはこんな人!
- テントの設営など面倒なことは一切したくない人
- リゾート感あふれる贅沢なアウトドアがしてみたい人
- テントに泊まりたいけど設営が出来ない人
グランピングが向いてないのはこんな人!
- キャンプに必要以上にお金をかけたくない人
- テントの設営は自分でやりたい人
まとめ
一般的なキャンプの種類を紹介しました。あなたのやってみたいキャンプはなんだったでしょうか。
筆者はオートキャンプを選ぶことが多いです。「アウトドアがしたい、でも不便すぎるのはつらい、なるべく費用を抑えたい」というスタイルを追求したらオートキャンプになりました。
まだやったことがないけどやってみたいのはグランピングです!キャンプの楽しいところだけをチョイスしたグランピングで贅沢に時を過ごしてみたいです。
キャンプをやったことが無い人は、まずは手軽なデイキャンプやコテージから初めて見るといいですよ。キャンプで何がしたいか、何が必要かが最初は分からなくても、キャンプ場に行けば手慣れたキャンパーをたくさん見るので、自分もこれがやりたい、あれがやりたいと思うことが増えてきます。
そうなってしまったらあなたもキャンパーの仲間入りですね。